September 07, 2011

アヤシイ・・・


子供の頃、自宅の前の道路で遊んでいたら、怪しげなおっさんに何やら声をかけられた。





「ハイヤー頼んでくれ」





10円を差し出し、それをチラつかせながらハイヤーを連呼している。





私は子供心に思った。





ハイヤーって何だ?





ってかこの10円は何だ?





結局よく分からぬまま、自分の目の前にいるおっさんがとてもアヤシイ奴に思えて、さっさと家に逃げ隠れてしまった。





しかし、今思うと誠に申し訳ないことをしたなとも思う。





今の世の中ならこんなことにはまずならないだろう。





子供にわざわざ10円玉を差し出す必要もない。





なぜなら現代社会には、携帯電話という便利なツールがあるからだ。





そう、お分かりだと思うけど、10円は電話代だ。





しかし、今タクシーをハイヤーと呼ぶ人も少ない。





厳密にはタクシーとハイヤーは違うものだけど、まーそんなことは大した問題ではない。





わざわざ使い分ける人もいない。





ただ、今考えると、平日の子供の遊ぶまだ明るいあの時間帯に、住宅街で子供にハイヤーを呼んでもらおうと思ったあのおっさんには一体どんな事情があったのだろう・・・





やっぱアヤシイ。。。





でも、突然アヤシイおっさんに声をかけられるたら「箱」に入らない?








先日子供と一緒に近所の公園に遊びに行ったときのこと。









ジャンボ公園








この写真を撮った1分後、突然背後から声をかけられた。





妙にハイテンションで甲高い男性の声。





びっくりして顔を見たら視点定まらない感じで、歯はすっかりと抜け落ちている。





どうやら天気の話をしているようだけど、おっさんの容姿が、私のアヤシイ度を計るアヤシサメーターのレッドゾーンに突入していたため、最初、イマイチ何を言っているのか聴き取れなかった。





だから、見てはいけないものを見てしまった気がしてすぐに子供に視線を移した。





で、ひとり言のように天気の話をしていたと思ったら、高かったおっさんの声のテンションがワンオクターブ下がって、こう言った。





「ワシを撮ったわけじゃないのん?」





えぇっ!? (私の心の声)





一瞬、何を言われたのか理解ができなかった。





「いやさ、ワシ向こうにおっただけど、ピカッて光ったもんでさ」





どうやら私が写真を撮ったアングルで、子供たちの延長線上にそのおっさんがいたらしい。(頑張って見ると長男の頭の上にかすかに見える・・・)





その瞬間、私のアヤシサメーターの針は完全に振り切った。





おまえなんか撮るかボケェ・・・  (私の心の声)





そう言われて、そちらの方向に目を向けると、しっかりと仕事を終え、大きな荷物を背負っている空き缶収集車(自転車)が止まっている。





一気に状況を把握できた私は、内心ドキドキしながらも平静を装い、あんたなんてさっぱり気にしていないよ、というような旨を告げ、その場をゆっくり堂々としつつ、颯爽と立ち去った。





でも、内心、心臓バクバクだ。





正直、携帯(カメラ)よこせって言われんじゃないかと焦った。





もしや刺されんじゃないかとも思った。





しかし、こんな被害妄想?を抱えた、いや、リアルな指名手配犯かもしれない!?おっさんに対峙して、さすがに「人」として見れなかった。





箱入ったわ・・・





アヤシサに圧倒されてしまった。





ん? 私こそが箱に入って被害妄想を抱いた?





ま、どちらにしても修行が足りんな。





今更ながらハイヤーのおじさんにも謝りたい。









でも、こんなハイヤーなおじさんだったら良かったのにな〜 ♪









Jackie Wilson performing Higher And Higher








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houkinkun at 08:00│Comments(0)TrackBack(0)clip!テキトー放談 

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