November 03, 2010

さいなら

 

先日、近所のガソリンスタンドで燃料補給をした際に、もうすぐ店を閉めます、今までありがとうございましたと告知された。

 

えっ ほんとぉ〜 そりゃ、いままでお疲れ様でしたねぇ〜

 

てな感じから、状況を少しだけ聞いてみた。

 

やっぱり、そもそもガススタ業界は厳しい上、この不況とセルフ乱立の時代の流れには勝てず、残念ながらということらしい。

 

セルフにするには、それなりの設備投資をしなくてはならず、財務体質の弱い、簡単に言えばお金のない企業はついていけず、店舗閉鎖、廃業を余儀なくされている。

 

 

 

話は変わるけど、これまた先日、愛知県最後の砦だった名古屋にあるストリップ劇場、「ライブシアター銀映」も惜しまれながら?閉館となったそうだ。

 

お世話になった諸先輩方もおられるかと思うけど、不況の余波と風俗産業の多様化によって愛知県から、日本狼のように、タスマニアタイガーのように、これで事実上絶滅してしまったことになる。

 

 

 

それからそれから、繊維業界紙の「日本繊維新聞」が発刊を休止、発刊元の日本繊維新聞社も事業停止したらしい。

 

えっ あの繊維新聞がっ!

 

ってことも別になく、私自身その存在を知らなかったけれど、鉄鋼業界にも業界紙はいくつかあるため他所事ではない。

 

 

 

世の中はどんどん変わっていく。

 

何もかもが物凄いスピードで変化していく。

 

変化についていけない企業が淘汰されていくスピードもめちゃんこ速い。

 

我々、鋼材、鉄鋼流通業界だって同じだ。

 

しかし、不況業種、斜陽、衰退産業と言われる業界にも踏ん張っている企業はたくさんある。

 

 

 

我々を取り巻く環境で言えば、今後電気自動車が台頭してくると、徐々に、鉄に代わって炭素繊維などの環境素材が使用部材として主流になってくる。

 

そうなると、車重が軽量化されるし、部品点数も大幅に減ってくる。

 

予測では将来的に1/3で済むようになると言われているが、となると、部品を作っているメーカー及び、その下請企業が必要なくなってしまうことになる。

 

ここに関わる企業はおそらく、戦々恐々としているだろうが、もちろん、それらの企業に関わる我々も蚊帳の外にいるわけではない。

 

 

 

過去の景気の流れを見れば、下がれば上がり、上がればいつか下がる、しかしまたいつか上がる、というような予測が立ったものだが、これからはわからない。

 

多くの経済アナリストや学者さんがいろんなことを言っているが、はっきり言って当たるのか当たらんのか良くわからないものを信じていても意味がない。

 

 

 

ニューエコノミー。

 

新たなる経済社会。

 

過去の日本の栄光は、このグローバル経済の中で完全に消失し、先の見えない状況の真っ只中にいることは間違いなさそうだ。

 

私たちはどうすれば良いのか?

 

常に今が普通なのだと考えていれば、過去が良かったとか、いつかきっと良くなる的な、無計画な楽観主義のように、命取りになるような思考回路には陥らずに済む。

 

先行きの見えない景気の中、最悪な時こそ、現状ベースとして捉え、自分たちは何ができるのかを常に考え、良い時には、最悪な状況を忘れないようにしながら、堅実且つ、大胆に、自らを変化させていくことがとても大事なことだと思いながら、

 

でも、ああ、、、もう少しだけやっていてくれたら良かったのに・・・  

 

 

銀映フォーエバー・・・  

 

 

ライブシアターよ、アデュー・・・  アスタ・ラ・ビスタ・・・  アディオス・・・  ダスヴィダーニャ・・・  再ちぇん・・・  

 

などと、思いつく限りのさようならを、夕日に向かってほえたい今日この頃だったりするわけだ。

 

 

 

 

 

 

 

ほえる

 

太陽にほえてみる・・・



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