July 31, 2010
むかし話
むかし、あるところに、こんな会社がありましたとさ。
その会社の社長は、社員を殴り倒すほどの剛腕スタイルで、成果に対してとても貪欲。
何に対しても口をはさみ、気に入らないことは細かいことも許さない。
しかし、あるとき気付いた。
なんだか社内の雰囲気が悪い。
もしかして、社員が自分に怯え委縮しているのかもしれない。
原因は自分にあるのか・・・ ?
そこで、少し事務所にいる時間を減らそうと考えた。
しかし、時間をもてあます。
最初に会社の食堂で熱帯魚を飼い始めてみた。
それから、取引先に勧められた好きでもないゴルフを始め、太った身体を引き締めるためにサウナにも行くようになった。
そうしているうちに不思議と会社の業績が伸び始めた。
彼は確信した。
やはり原因は自分にあったのだ。
そして、彼は自分が惚れてヘッドハンティングしてきた番頭たちに仕事の大半を任せることにした。
権限委譲だ。
どんどん業績は伸びていく。
毎期、連続して黒字更新していった。
しかし数年経ったあるとき、再びまた同じ現象が起こった。
そう、その会社には、また恐怖政治が根付いていたのだ。
ある番頭が、すでに手をつけられないほどの権力を持ち、社内の雰囲気や社員のモチベーションはガタガタになっていた。
社長から信じられ、任された番頭は、社員や部下たちを信じることなく任せることもしなかった。
受けたものを流すことをしなかった。
権限委譲はサイクルとして根付かず、彼が止めていた。
自分以外、出来が悪く、レベルが低く、バカばかりでどうしようもない奴ら。
俺には実績があり、それがないおまえらはどうしようもない、だから俺様が教えてやる良く聞け、どうだ分かったか・・・ こんな調子だ。
そして、その会社の成長は止まった。
行き詰ったのだ。
番頭ひとりの能力の限界。
しかし、ひどいことに、彼はその真実に気付いていなかったのだ。
つづく
かもしれない・・・
どうしよっかな〜
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この記事へのコメント
コメントありがとうございます。
そうだな〜 つづけちゃおっかな〜
どぉしよぉ〜かな〜 考えとくっ(笑