March 26, 2010
となりの芝
イギリスにあるウォーリック大学心理学部のクリス・ボイス博士らが、過去7年間の世帯調査の「所得」と「生活満足度」に関するデータを分析しました。
研究は当初、「所得」と「生活満足度」のかかわりを明らかにする目的で始められたのそうです。
で、その結果、「所得額」よりも「所得順位」が生活満足度に直結する、つまり、「いくら稼いでいるか」より「周囲と比べて稼いでいるか」を気にする人の方が多いということが判明しました。
ということは、前年より年収が上がったとしても、前年よりハッピーになったと感じるとは限りません。
仮に減給され、前年より年収が下がったとしても、同僚がより大幅な減給を受けていた場合には満足度が上がってしまうということも考えられるわけです。
自分が1億円給料もらって喜んでいても、友達が2億円稼いでいると知ったらどうでしょうか?
人間の欲求にはキリがありませんねぇ・・・
となりの芝がどうしても青く見えてしまう人。
他人の給料袋の中身ばかりがどうしても気になってしまう人。
そんな人に幸せはやってこないことになってしまいます。
いつまで経っても満足感を得られず、幸せになることはできません。
ですから、お金持ちになっても幸せが来るとは限りません。
周囲にとっては十分なお金持ちに見えても、その人自身の渇望感や欠乏感は、いつまで経っても満たされることはありません。
他者との比較の人生をやめると幸せは突然訪れます。
他人(ひと)は他人(ひと)
だって100%相手のこと分らんもん
エスパーじゃないし・・・
魔美じゃないし・・・
伊東でもないし・・・
ま、伊藤だし・・・
自分は自分!
自分のすることは100%分かる!
そりゃそうだっ!
そして、
自分にも他人も素直で正直でいる!
素直さには責任が伴います。
本当の自分であるということは逃げ場がなくなるからです。
自分以外の他者の責任にできない。
だから人はそれを回避しようと自分を偽るようになります。
でも本当の自分ではないということは、いつか必ず歪が出てしまうことになります。
自分が正しいか正しくないのか、良いか悪いか、優か劣かというような比較の人生ではなく、つながりや関係性の中での自分の在り方を考えることが大事です。
企業経営でも同じこと。
となりの芝が青く見えてしまうことがあります。
理想は戦わない経営。
自社のブランドや強みを引き伸ばしていけば、価格だけによる競争はなくなります。
ホウキンは愛される企業で在りたい。
大局的に捉えれば、マーケットのシェアの奪い合いということが言えるわけですから、純粋な意味で、競争がなくなるとは言えないのかもしれません。
でも、鉄の問屋という付加価値の付け辛い商売とはいえ、価格だけでの競争なんて、やっぱりオイラはイヤです。
楽しくも何ともない。
ま、しかしながら、なかなかその辺りで現実問題うまくいかんくて悩んではおるのですが・・・
自分がどう在るか、自分たちがお客様にとってどんな存在でいたいのかという意識を持つことで、お客様にとっての我々の価値が変わる。
だから、他人に比較されて、多少変人と言われてもオイラは構わんと思うわけなのです。
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この記事へのコメント
どんな世界(取り扱い物品に関わらず)にも
「一物一価の法則」ってありますよね。。。
同じ値段なら付加価値(企業価値)の高い
企業(購入者に合っている会社)から買う
ってのが人間の基本かもしれませんね。
私も会社の通販事業をまかされ、最近では
その「お客様に与える価値観」をいかに
増やしていくかを真剣に悩んでいます。
企業価値を創るって難しいですよね・・・
私が好きなバンドのギターの人が書いているブログです。
とても激しい音楽をやっていますが、とても勉強家です。
ブログも面白いです。
コメントありがとうございます。
>「お客様に与える価値観」をいかに増やしていくかを真剣に悩んでいます。
とても大事なことですよねぇ。
分ります。私の悩みもつきません。
私たち自身がどうしたいのか、お客様にとってどんな存在でいたいのか。
価値を高めることは我々の在り方を考えることだと考えています。
これからも悩んでいこうと思います。
コメントありがとうございます。
ブログ、チラっと拝見させていただきました。
勉強されているのが分りますね。
私も見習って勉強していきたいと思います。
情報ありがとうございます。