October 13, 2009

発生と伝承

 

むかしむかし、ある国の美しい王女が、泉に金のマリを落としてしまいました。

 

そこへ現れた一匹のカエル。  ケロケロ。

 

「自分を王女様のお友達にしてくれるのなら、わたしを隣に座らせてくれて、あなたの金の皿で食事を一緒に食べさせてくれるのなら、あなたのベッドに寝かせてくれるのなら、わたしを愛してくれるのなら、池に落とした金のマリを拾ってきてあげましょう  グヘヘヘ・・・」

 

 

 

 

ジャバさんはカエルさんではない

イメージ・・・

 

 

王女はマリを取り戻したい一心で、その条件をのみました。

 

しかし、王女はマリを取り戻すと、そんな約束などは無視してカエルを置いて帰ってしまったのです。

 

カエルは自力で城にたどり着き、王女に約束を守るように言います。

 

そして、そのやりとりを見ていた王様も、王女に困ったときに助けてくれた恩人との約束は果たしなさいと言いつけます。

 

王女は嫌々ながらも、カエルと一緒に夕食をとった後、すぐに寝室に戻ったのですが、カエルは寝室にまであがりこんできました。

 

図々しく、態度の悪いカエルを見て王女は怒りのあまりカエルを壁に叩きつけます。

 

しかし、そのおかげで、悪い魔女にかけられていた魔法が解け、立派な王子に戻ったのです。

 

王女は、カエルとしてのこれまでの無礼を詫びた王子の求婚を受け、二人は幸福な結婚をします。

 

そして翌日、王子の国から迎えの馬車が来ました。馬車に同乗していた王子の忠実な家来・ハインリヒは、胸に3本の≪たが≫を巻いていました。

 

これは主人が魔女によってカエルにされたときに、悲しみのあまり胸が張り裂けないようにはめたものでした。

 

主人が助かったため、喜びのあまり1本ずつはじけて≪たが≫がはずれていきました

 

 

ご存知の方もいると思うが、これはグリム童話の第1話目に出てくる『カエルの王様』という話のあらすじだ。

 

なんじゃこりゃ?

 

なんという後味の悪さだろうか・・・

 

こういう話は、なんとなく自然の流れで、王女に天罰が下らんといかんだろ・・・と思うんですけど、みなさんいかが?

 

童話とは言え、いろんな側面や背景の読み解きが必要なグリム童話だけど、ちょいとビミョウな感じがする。

 

最終的にはみんな幸せ!みたいな結末で良かったような不満足なような・・・

 

勧善懲悪。 天罰覿面(てきめん)。

 

悪いことしたら天罰が下らんといかんでしょ。

 

でないと、バランスが保てないでしょ。

 

約束は最後まできちんと守らんといかんでしょ。。。

 

この話は日本人の体質に合わんね。

 

ただ、

 

忠孝仁義。 忠勇義烈。

 

それから、

 

君子や武士に二言なし。

 

ハインリヒさんの忠義と王様の男っぷりに多少の感銘を受けるだけだ。

 

しかし、ハインリヒさんの出演の唐突さには違和感を覚える。

 

タイトルは是非とも『カエルの王女様』にしてもらって、んでもって最終的に魔法が王女にかかって、彼女がカエルになって、王子と同じ目に合って、んでもって鏡見てギャーみたいな・・・。

 

つーか、カエルだったのは王様じゃなくて王子様だから、『カエルの王子様』じゃなきゃおかしい。

 

それから、王子も王子だ。 

 

魔法がとけて元に戻ったんだから、約束を破った意地の悪い王女なんて放っておけばよいのに・・・

 

男は美人に弱いという、何となく野郎の本質的なイヤな部分が出ているようでガッカリな気もする。

 

『カエルの王様』は、≪異文化の融合と契約社会≫という側面から説かれている説や、「思春期の少女の潔癖性」説など、大人の社会から見た諸説があるみたいだ。

 

しかし、この話を我が家の子供達に読み聞かせたいかと聞かれれば、すんなりYESとは言い難い。

むしろNOだ。

 

人の痛みを知ることや、家臣に愛されていることへの感謝の情だとか、何か子供のために教訓になることがなきゃ、親が読み聞かせるストーリーとしてはあまり価値はないように思ってしまう。

 

もともとグリムの話は、実はとてもエロでグロで、ナンセンスであったりする。

 

ドイツで古くから伝わる民話の集積でもあるため、加筆や継ぎはぎで前後がいまいちつながらない話も多くある。

 

日本の御伽噺や民話や昔話もルーツを辿れば、グリム童話と同じように、実は子供には話せないような残酷さやエロさなどのアングラな側面をもっていたりする。

 

メルヘンとは、どうやらドラマチックでロマンチックな話という意味で使われるのではないようだ。

 

子供は本能の塊であったりするから、ひょっとしたら、もともとの話に子供達の手によって様々な脚色が施され、それらが長い年月を経て、大人も交えて民間で伝承が繰り返されていったのではないかと推測するんだけどどうなんだろね?

 

子供は様々な歌を替え歌にしたり、パロったりするのがとても得意。

 

我が家の子供も例外なく残酷で無慈悲な態度を取ることがあるし、例外なくウ〇コやチ〇コという言葉が大好きで、所かまわず大声で叫びまわるからとても困る。。。

 

都市伝説やトイレの花子さんなど、子供発信で娯楽としてのストーリーが童話の本質なのかな、などとちょいと思ったりするんだけど、違うかな?

詳しい人がいたら教えてくださいな。。。

 

 

 

わが社も何かストーリーを考えてみようか。。。

 

 

昔、ある国の王女が、泉に金のマリを落としてしまいました。

 

そこへ現れた一匹のケロリンタムチ・・・

 

 

 

 

かえるのコロちゃん

 

おっ はねたっ!

 

 

彼は、今日、蚊を殺すかのようにハエたたいて殺してました・・・

 

ぺしっ!!



houkinkun at 22:30│Comments(0)TrackBack(0)clip!テキトー放談 

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