July 24, 2009
キシMEN'S WORLD
最近、我が家の近所のうどん専門店に行った。
うどん専門と言っても、立ち食いでもなければ、讃岐的なセルフな雰囲気のお店でもない。
一般的なうどん・蕎麦スタイルの商品ラインナップから蕎麦が完全になくなってしまったというイメージのお店だ。
だから蕎麦好きがうどんの文字を見ていつもの感覚で初入店すると残念な結果になる。
しかし、専門店だけあって、うどんはさすがにうまい。
蕎麦なしで戦うとは大した度胸だ。なぜならば、イバラの道をあえて歩むことにもなりかねないからだ。
だから、よほどの自信がないとできないことだとも言える。
我が家で言えば、私はうどんも蕎麦もどちらも好きで食べるんだけど、奥さんが蕎麦好きなので蕎麦のないそのお店には、基本的にこれから足を運ぶことが少なくなってしまうだろうと予測される。
だから、我が家のように、そんなご家庭がひょっとして多いのではないかと他人事ながら心配になってしまう。
ファミリー層もターゲットにするなら、選択肢は蕎麦もあったほうが断然良いと思う。
しかし、そこはポリシーなんだろうな・・・
こだわるからこそ、得意なものしか出さない。
だから、逆を言えば苦手なものも出さない。
あくまで推測にしか過ぎないけど・・・
うどん好きは蕎麦も食べたいとたまには思わないのだろうか?
蕎麦専門店が存在するのはなんとなく分からんでもない。
そして、蕎麦好きの人が、イコールうどん好きになる確率は低いように思える。
なんでだろ?
私の中に、うどん好きは蕎麦も同じように好きだというイメージがあるのに対し、蕎麦好きの人の中には、ひょっとしたら、うどん嫌いとまでいかずとも、それほど好きでもないという人が結構いるのではないかと、なぜだか思ってしまう。
統計をとってみないと分らないけど、私の感じるこの感覚は間違ってるのかなぁ・・・
で、話を戻すと、そのうどん屋さんにはきしめんもあって、てんぷらの衣含め、全体的に小麦粉全開系の商品構成となっている。
で、そのうどん屋さんで先日行った時にはきしめんを選択した。
県外の人と話をしていると、愛知県というだけで豊橋も名古屋も一括りに考えられる傾向があるので、他県の方の中では、いや、名古屋の人も含め豊橋のうどん屋さんのどこにでもきしめんが置いてあるのかと勘違いされている人も多いだろう。
しかし気にして調査したことはもちろんないが、きしめんがメニューに置いてあるお店とない店があることは間違いない。
同頻度、もしくはきしめんのない店のほうが多いように思う。
いや、おそらく多いだろう。
実は最近そのうどん屋さんあたりをきっかけに、私の中できしめんがマイブームになり始めたため、若干興味の的というのか、私のアンテナとレーダーがそちらにピピピと自動的に反応して動いてしまい、情報をキャッチしやすい状態になっているのである。
そんなきしめんが若干気になり、反応しやすい状態で昨日、弊社顧問の渡辺と名古屋へ出張、お昼に取引先の近くで、大通りから少し入った、≪まちのうどん屋さん≫的な地元密着型のお店で昼食をとることにしたときのこと。
きしめんさんのことが気になったことは気になったんだけど、あつはなついということで、残念ながら本能的にツベタイざる蕎麦にフォーカスが当てられてしまった。
私はあったかいうどんやきしめんは好きなんだけど、ざるうどんやざるきしめんなど、冷たい小麦粉系はあまり好きではない。。。
だからこんなになつい状況で、なっついうどんやきしめんなどを食べた日にはもぉ、池から顔を出したカッパちゃんのようになってしまうので非常にデンジャラスなのだ。。。
というようなわけで、自分の主観論で蕎麦好きのうどん好きがあまり多くないのではないかと勝手に思ってしまっているのかもしれない。
んで、結局私はざる蕎麦、そして四国出身でうどん好きの渡辺は、これまた流れる血からか、DNAに組み込まれた本能なのか、うどんを選択した。
そしたらである。
なんと、うどんは20分も他の麺類に比べて時間がかかってしまうというではないか。
注文から20分ではなく、私のざる蕎麦が出てきてから20分ということに等しいため、そりゃないわということになり、彼は何に勝ちたいのか分からんが、何かに勝ちたいという理由からカツ丼をたのんだ。
そしたらカツ丼は3分で出てきた・・・ ハヤッ!
カップラーメンなみではないか・・・
しかしまずそうだった・・・
で、後で聞いたらやっぱりとてもまずかったらしい・・・
20分なんて完全にお断りモードとしか思えない。
頼んでくれるなと言わんばかりだ。
うどん屋なのにそんなに時間かけてはいかんだろ・・・と思っていたら、≪きしてい≫という言葉が店内を飛び交っていることに気づいた。
きしめん定食の略だ。 名古屋人はおなじみなのか・・・?
ラーメン、チャーハンの省略形≪ラーチャー≫みたいなもんなのだろうか?
まー、そんなことはどうでもいい。
で、その≪きしてい≫の注文から配膳されるまでの時間がおそろしく短いのだ。
渡辺のカツ丼なみに早いではないか。
スピード対応は需要の多さを物語る。
ということは、そういうことか・・・ 名古屋人はやっぱりそういうことだったのか・・・
大阪のあの子は愛知県人はみんな海老フライのことを≪エビフリャー≫と呼んでいると思っていたらしい。
まー、この際肯定してしまおう。
名古屋人は主食がきしめんで、冬は味噌煮込みにして、そして、とっても海老好きで天ぷらやフリャーを主菜にしていて、時には天ムスなんかにしてしまって、3分で出せるカツを味噌につけてみたりもして、んでもって食後のデザートはういろうかあんこをそのまま食べているんだがね・・・
・・・
近いようで遠かった名古屋の人々のライフスタイルが垣間見えてしまったひと時であった。
そして・・・
あの店のざる蕎麦・・・
まずかった・・・
・・・
・・・
名古屋の皆さん、偏見にまみれたこのアタクシをどうかお許しください、アーメン。
じゃなくて、せっかくだからキシメン。。。
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この記事へのコメント
名古屋、豊橋の食文化、すごいですね!
今度いっしょにメシ行きましょう。
いつかね。久しぶりの食いもんネタ
ですね、自分はいつもですけれども。
おつかれさまです!
コメントありがとうございます。
食いもんネタ結構得意です。
また書きマース